賃貸マンションやアパートのオーナーと入居者や入居者同士のトラブルは少なく、一度トラブルになると早期解決が難しく退去する入居者が出てきたりします。
そこで、トラブルを未然に防ぐためにマンションやアパートの使用細則を入居者に渡し、建物の適切な使用方法や共用部のルールを明示することで、快適な住環境を維持することができます。
また、ルールが明確であれば入居者も安心して生活でき、建物の価値を長く保つことができます。
使用細則は、オーナーと入居者の信頼関係を築き入居者が快適で安全・安心して生活できるようにするためのものです。 一般的な使用細則の項目を挙げますので参考にしてください。
使用細則の項目
以下の項目は一般的のものですので、自分のマンションやアパートに合った項目を追加してください。
1. 基本情報
- 物件名: 賃貸マンションの名前
- 住所: 正確な住所
- 管理会社連絡先: 管理会社の連絡先情報
2. 入居者の責務
- 契約書の遵守: 契約書に記載された事項を守ること
- 物件の維持管理: 室内を清潔に保ち、定期的に清掃すること
- 他の入居者への配慮: 騒音を出さない、共用部分を清潔に保つなど
3. 騒音管理
- 静音時間: 夜間の静音時間(例: 22時から翌朝7時まで)
- 楽器演奏: 楽器演奏の時間帯や禁止事項
- 音響機器の使用: テレビ、ステレオなどの音量管理
4. ペットに関する規則
- ペット可否: ペットの飼育が許可されているかどうか
- ペットの種類とサイズ: 飼育可能なペットの種類やサイズ
- ペットの管理: ペットの世話や騒音、汚れに関するルール
5. 共用部分の利用
- エントランスと廊下: 共用部分での物の保管禁止
- エレベーター: エレベーターの使用マナー
- 駐車場・駐輪場: 使用方法、契約方法、ルール
- ゴミ出しルール: 分別方法、ゴミ出しの日時と場所
6. 清掃とメンテナンス
- 共用部分の清掃: 共用部分の清掃スケジュールと注意事項
- 室内の清掃: 入居者が行うべき定期清掃の内容
7. 緊急時の対応
- 緊急連絡先: 火災、漏水、ガス漏れなどの緊急時の連絡先
- 避難経路: 避難経路図と避難手順
8. 契約事項の変更
- 住所変更・転居通知: 住所変更や転居の際の手続き
- 契約更新: 契約更新の手続きと条件
9. 禁止事項
- 改造・改築の禁止: 無断での改造や改築の禁止
- 物品の販売: 部屋や共用部分での物品販売の禁止
- 違法行為: 違法行為の禁止(薬物使用など)
10. その他
・上記にない項目をついかしてください。

各項目の記入例
上記項目の記入例です。これを参考にして所有しているマンションやアパートに合わせて変更してください。
2.入居者の責務
- 契約書の遵守: 入居者は賃貸契約書に記載された事項を遵守しなければなりません。
- 物件の維持管理: 入居者は物件を清潔に保ち、定期的に清掃を行う義務があります。
- 他の入居者への配慮: 他の入居者に迷惑をかけないように行動し、共用部分の使用時には特に配慮すること。
3.騒音管理
- 静音時間: 毎日22時から翌朝7時までは静音時間とし、大きな音を出さないようにしてください。
- 楽器演奏: 楽器の演奏は午前10時から午後8時までの間に限り、音量には十分注意してください。
- 音響機器の使用: テレビやステレオは、周囲の入居者に迷惑がかからない程度の音量で使用してください。
4.ペットに関する規則
- ペット可否: 当マンションではペットの飼育は許可されていません。無断でペットを飼育することは禁止されています。
- 例外条件: 補助犬など、特別な理由でペットが必要な場合は管理会社に事前に相談し、許可を得てください。
5.共用部の利用
- エントランスと廊下: 共用部分(エントランス・廊下・階段等)には通行の邪魔になるので私物を置かないようにしてください。
- エレベーター: エレベーターの使用中は他の入居者に配慮し、大声を出さないようにしてください。
- 駐車場・駐輪場: 駐車場や駐輪場の使用は、契約に基づき指定された場所のみを使用してください。無断駐車や駐輪は禁止です。
- ゴミ出しルール:燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミ(紙、プラスチック、瓶、缶)は分別して指定のゴミ箱に捨ててください。燃えるゴミは毎週火曜と金曜、資源ゴミは毎週水曜の朝8時までに出してください。
6.清掃とメンテナンス
- 共用部分の清掃: 共用部分の清掃は週に一度、清掃業者によって行われます。入居者は清掃後の状態を維持するよう努めてください。
- 室内の清掃: 入居者は定期的に室内を清掃し、特にキッチンやバスルームのカビ防止に努めてください。
まとめ
上記のようにできるだけ詳細にルールを決める方が入居者も理解しやすく、トラブルになった場合でも使用細則をもとに解決することができます。
使用細則は、数年に一度やトラブルがあった時に修正や項目を追加してください。
修正や項目を追加した場合は、入居者にも変更箇所をお知らせください。