築30年以上のマンションでは、オートロックやエレベーターのない物件が多く室内も暗く古いイメージで人気がありません。
そのため競争力を高めるためにリフォームが重要になります。
そこで入居者のターゲットを３つに絞り、それぞれのターゲット層にあったリフォーム内容をお伝えします。
想定しているマンション：今回は築30年以上の5階建てマンションの5階でエレベーターやオートロックが無い間取が２DKのマンションです。
若いカップル・新婚夫婦
最近では同姓するカップルが増えているので１LDKや２LDKの様な少し広めのお部屋が人気です。このようなカップルや新婚夫婦は、モダンでスタイリッシュな内装や共有スペース、安全性を求めています。また、若いカップルは将来的にファミリー層になる可能性があり長期的な入居を期待でき安定した収益が見込めます。
１．モダンな内装にリフォーム
築年数が古いマンションでは和室がからなずあります。最近の若い世代では和室はNGです。お部屋探しの中で和室があるお部屋を見学するお客様は少数です。場所が良くても借りてくれません。
・和室を洋室に変更 ： 畳をフローリングに変更し壁の一部はクロスの色も変更する。
・収納の変更 ： 押入れをクローゼットに変更することで使いやすい収納に変わります。
２．キッチンのアップデート
男性でも料理をする方が増えているので、カップルで料理を楽しめる調理スペースが広いキッチンや最新のキッチンが求められます。
・キッチンの交換 ： 古いキッチンをシステムキッチンに交換し、IHクッキングヒーターや3つ口コンロを導入。
・カウンターの設置 ： 食事やワーキングスペースとして使用できるようにDKにカウンターを設置。
３．バスルームのリフォーム
昭和レトロ感のあるタイル張りは敬遠される理由の一つです。特に女性の方は清潔でリラックスできるバスルームを好みます。
バスルームは、日々の疲れを癒す重要なスペースであり、最新の設備は快適さと利便性を提供するため。
・浴槽の交換 ： ユニトバスに交換、大きな鏡や機能性シャワーヘッド導入。
・設備の導入 ： オートバスや追い焚き機能の追加、浴室乾燥機。
単身赴任のビジネスパーソン
企業の異動や転勤は最近減ってきましたが、まだまだ単身赴任者の方がいらっしゃいます。こうしたビジネスパーソンは利便性が高く、パートナーや家族が来ても宿泊できるように少し広めの住居を求めています。
単身赴任者は仕事の都合で多忙な生活を送っており、快適な住環境と仕事スペースを重視します。また、家具付き物件やスマートホーム機能を好む傾向があります。
また、単身赴任者は比較的短期間での契約が多いため、頻繁な入れ替わりを見込んだ運用が必要です。
１．ワークスペースの確保
ビジネスパーソンは在宅勤務や仕事を持ち帰ることが多く、快適で集中できる仕事スペースが求められます。
・ワークスペースの設置 ： 押入れの一部を書斎スペースに改装し、デスクと収納棚を設置。
・高速インタネット ： ネット使用料無料で高速のWi-Fi環境を整える。
２．キッチンの簡素化
忙しいビジネスマンは調理をすることが少ないのでコンパクトキッチンを好み、便利な家電が揃っていることが求められるため。
・コンパクトキッチン ： 単身者向けに、調理が簡単にできるコンパクトキッチンを設置。
・家電の充実 ： 電子レンジや冷蔵庫など、基本的な家電を備え付ける。
３．快適なリビングスペース
家具付きの物件は引越しが楽で、すぐに生活を始められるため、特に短期間の滞在が多い単身赴任者にとって魅力的であるため。
・家具付き物件 ： ソファやテレビ、収納家具を設置し、すぐに快適に住める環境を提供。
・モダンなインテリア ： 統一感のあるシンプルでスタイリッシュなインテリアに変更。
４．バスルームの快適化
れを癒すためのリラックスできるバスルームは、長時間の仕事後に快適な生活を送るために重要であるため。
・シャワーヘッドの交換 ： マッサージ機能付きのシャワーヘッドに交換し、リラックス効果を高める。
・防カビ抗菌 ： 防カビ抗菌することで浴室内のカビ発生を防ぎ掃除の回数を減らすことができる。
小さな子供がいる家族
特に小さな子供がいる家族は、安全な住環境を重視したり学校や保育施設に近い場所や人気の学校区内にある物件を求めます。
また、ファミリー層は長期的に住むことが多く、安定した収益を期待できます。特に、子供が成長するまでは引っ越しが少ないです。
１．安全性の向上
小さな子供がいる家族は安全性を最優先するため、滑りにくい床材や段差のないバリアフリー設計は必要です。
・床材の変更 ： 室内や共用部分の床を滑りにくい床材に変更し安全性を確保。
・段差の解消 ： 室内の段差を解消しバリアフリー化。
２．ファミリー向け設備
ベビカーや砂場セットなど室内に持ち込みたくない物が多いだけでなく、通常の荷物も増えるので玄関収納やクローゼットを増やすことが重要です。
・収納力のアップ ： 押し入れを大容量のクローゼットに改装し、家族の荷物を整理しやすくする。
・玄関まわりの収納 ： 共用スペースや玄関にベビーカー置場を設置し、子供のお外遊び用のおもちゃを収納できるスペースの確保。
３．子供部屋の設置
子供専用のスペースを設けることで、家族全員が快適に生活でき、子供の成長をサポートする環境ができます。
・和室の改装 ： 和室の一部を子供部屋に改装し、カラフルな壁紙や子供用家具を導入。
・遊びスペースの確保 ： 子供が遊べるスペースにおもちゃを配置し、ベビーゲートで安全空間を確保。
４．生活の利便性向上
広いキッチンや家族全員が使いやすいバスルームは、日常生活を円滑にし、家族全員の快適さを向上させるため。
・家族向けキッチン ： 調理スペースを広くし、家族での調理がしやすいように工夫。
・バスルームの改装 ： 親子で使いやすいように、広めのバスタブを導入し、浴室内に収納スペースを設置。
まとめ
今回ご紹介したリフォームアイデアは、築30年以上のマンションに対してターゲット別に最適なリフォームを行い、空室率を下げるための具体的なアイデアです。ターゲットに応じたリフォームを行うことで、物件の魅力を最大限に引き出し、入居者のニーズに応えることができます。
この様に入居者のニーズにこたえることができれば空室率が自然と下がります。