マンションにはよく「売ってください」「売却物件募集」「〇〇マンション限定で探しています」などのチラシが多いと思います。マンションを売りたい人にとっては、とても魅力的です。
これって本当なのでしょうか?
「売ってください」チラシは本当か
結論から言うと嘘です。
騙されないようにしましょう?
なぜ、嘘のチラシをいれるのか説明しましょう。
チラシの内容について
「こちらのマンション限定で、公務員で3人家族の方が探しています」
「〇〇マンション限定で、予算4000万円のお客様がいます」
「転勤の為、急ぎで探しています」など
売却を考えている方からすれば、素晴らしい話ですが、これは架空の案件です。すぐに連絡すれば不動産屋の思う壺、思惑通りになってしまいます。
よく考えればわかりますが、マンションを限定したり〇〇町2丁目限定など、条件を狭めて家を探す方はいません。通常は学校区内や沿線沿い市町村などの単位で探します。
万一、このような方がいても一社にではなく複数の不動産屋に依頼しているはずです。どうしてもチラシが気になる方はチラシとは別の不動産屋にチラシに書いてあるような購入希望者がいるのか具体手に問合せしましょう。
架空案件のチラシを配布する理由
不動産屋がこのようなチラシを配布する理由は顧客リストの収集です。
そして、仲介手数料を両手で稼ぐためです。
例えば、A不動産が売却の依頼を受け、B不動産が買主さんを見つけてきて売買が成立すると、A不動産は売主さんから仲介手数料(約3%)を、B不動産は買主さんから仲介手数料(約3%)をもらい片手仲介となります。
もし、A不動産が買主さんも見つけてくれば、売主さんと買主さんの両方から3%ずつで合計6%ももらえます。このように両方から仲介手数料をもらえることを両手仲介と呼んでいます。
両手仲介をするために、顧客リストを集め「専任媒介契約」で顧客を囲い込みます。
実際に売却を依頼する時は、高額な査定をしたり「すぐに売れます」などの聞こえの良い話をする不動産屋は一番信用できません。数社に話を聞いて一番良心的な不動産やに依頼するのが得策です。