不動産一括査定のデメリット

不動産一括査定のデメリット

家の売却を考えた時、いくらで売れるのか分かりません。そんな時「一括査定サイト」を見つけて依頼しようかと迷っている方に査定サービスのデメリットを説明します。

一括査定のリスクを回避する簡単な解決法や査定依頼の方法を合わせて説明します。

一括査定の仕組み

皿とちょこ

家を売ろうと考えてネットで調べていると、いたるところで「一括査定」をススメてきます。本当に良いサービスなのか疑問です。

以前、引っ越しの一括サイトで見積もりをして、 結構名前の通った業者に引越しを依頼しましたが最低でした。部屋に傷はついてるし一部の荷物がなくなり散々でした。業者に話しても知らないの一点張りで、一括査定の会社にも連絡するが「弊社には全く関係ない」と電話を切られて終わりです。

一括査定の会社からすると、査定依頼する人はお客様ではないので相談や対応をしないのが原則です。

一括査定会社は、1回の査定で不動産会社から1万円程度もらいます。仮に10社に査定させると1回で10万円の儲かります。だから、不動産だけでなく車査定など他の業種でも流行っています。

だからと言って一括査定が悪いわけではありません。メリットもありますので順番に説明します。

一括査定のメリット

華

1. 効率的で簡単

2. 相場がわかる

3. 地域に対応できる会社がわかる

1. 効率的で簡単

本来、査定を依頼すると不動産会社に電話か訪問し説明などしますが、営業トークを聞いたりするので1社で1時間程度はかかります。

しかし、一つのサイトで申込すると5~10社の査定金額がわかるので簡単で効率的である。

2. 相場がわかる

複数の会社から査定金額の提示があります。各社の金額には20%程の開きが出る場合が多いですが、それでも大まかな相場を把握することができます。

3.地域に対応できる会社がわかる

不動産会社には、取扱していない地域や種類(戸建・マンション・工場など)があります。一括査定では必ず対応できる会社から連絡がきますので、不動産会社を探す手間も省けます。

一括査定のデメリット

ウソ本当

1. しつこい営業

2. タチの悪い不動産会社につかまる

3. 査定金額が適正か疑問

4. 個人情報の流失

1.しつこい営業

不動産会社からすれば、1万円払ってあなたの情報を買っているので何としてでも売却の依頼を受けたいのです。他社にも査定依頼していることは分かっていますので、競合他社に負けないようにしつこく営業してきます。

しつこい営業の撃退方法

・はっきりと断ろう(他社に依頼した、売却しないなど)

・監督官庁に相談(県庁など)して、不動産会社に勧告や注意してもらう

2.タチの悪い不動産会社につかまる

一括査定サイトでは、「安心できる不動産会社を厳選しました」と書かれていますがウソです。一括査定サイトの運営会社は、不動産会社を選らびません。

一括査定の運営会社は、不動産会社の名簿を調べて片っ端から営業の電話をかけていきます。悪徳な不動産会社でも関係なく登録させますので「不動産会社を厳選してます」はウソです。気を付けましょう。

3.査定金額が適正か疑問

しつこい営業の所でも説明しましたが、営業は必至です。どうすれば売却の依頼をとれるのかを考えた結果、「査定金額が一番高ければ売却の依頼を取れる」となります。ですから、どこの会社でも適正価格の10~20%を上乗せしている可能性が高いです。実際に売れる金額と査定金額は別だと考えてください。

だれしも自分の家を売却するなら高い方が良いですから、どうしても一番高い不動産会社に売却依頼してしまいそうですが、よく考えるようにしましょう。

不動産会社の頭の中

不動産会社は売却依頼を受けることが1番です。査定金額や売出価格はいくらでもいいのです。売却依頼さえ取れれば、売出価格が高くても価格を下げてもらえば売れるから問題ない。

この様な考えだから相場より高く売り出した時は、売れないのが分かっているので売却活動もしない会社もあります。そして、ある程度の時間がたった時に「お客さんが来ないので少し価格を下げましょう」をなり、結局家が売れるのは相場価格になります。営業トークに騙されないようにしましょう。

4.個人情報の流失

あなたが家を売ろうとしていることや個人情報が名簿屋に売られる可能性があります。個人情報を提供する時は慎重になりましょう。

不動産の査定方法について

査定方法には次の2パターンがあります。

① 簡易査定

簡易査定は、机の上で限られた情報の中での査定になります。実際に現地を見たりしませんので、査定金額には幅が出てきます。

これから家の売却を考える方や相続する不動産の価格を調べたい方には、簡易査定がオススメです。

匿名性が高いのでしつこい営業がないです。

② 訪問査定

訪問査定は、実際に家の中を見てから査定しますので、実際に売却できる金額が出てきます。但し、家の中まで見られるのでよく考えてから依頼しましょう。

訪問査定する前には、希望する売却金額を決めておきましょう。また、訪問査定は、依頼する不動産を決めて直接依頼すれば、売却する本気度が伝わり不動産会社の動きが変ります。

まとめ

一括査定は、便利な反面リスクがありますので十分考慮してから行いましょう。

もし、一括査定をされるなら「簡易査定」にしておいてください。そして実際に売却する時は、どこの不動産会社に依頼するかを改めて検討してください。

マンションの相場なら、ポータルサイト(スーモ、ホームズなど)にマンションごとの販売事例が載っていたりしますのでそこで確認することもできます。

売却のメリット・デメリット」や「あなたの家が売れない理由」も参考にしてください。

売買編カテゴリの最新記事